布ソファの汚れ、シミの対処方法


布張りソファの汚れ、シミの対処方法

ソファの布地に汚れがついてしまった!気が付いたらシミになってしまった!
そういった困った汚れに、どのような処置を行えばいいのかについてご説明いたします。



≪ 基本的な汚れ取り・シミ抜きの手順 ≫

①湿らせた布(タオル)を当てて汚れに水分を含ませる。
 (この時に落ちる汚れであれば溶剤は使用せず、乾燥させる)

②洗剤(溶剤)を水で薄めた物を用意し、布(タオル)に含ませて汚れにあてる。
 (汚れ、シミに溶剤を馴染ませる為。直接溶剤をつけると輪染みになる危険性がある)

③固く絞った布(タオル)を当てて、上から叩くようにして汚れを移し取る。
 (汚れを吸い取るイメージ)

④汚れ、シミの程度によって洗剤の濃度を変えながら②~③を繰り返す。

⑤汚れが落ちたら、汚れ部分に水を含ませ、布(タオル)で水分(洗剤)を吸い取る。


①~⑤の手順の際、気を付けて頂きたいのは絶対にこすらないということです。

処置についての注意点
ご自身でお手入れをする際には必ずご覧ください




~ 汚れによって対処方法が変わります。
 まずは汚れの種類を確認しましょう ~


≪ 汚れの種類 ≫
品目をクリックするとそれぞれの対処方法へと移動します

カ ビ カレー ガ ム 牛 乳
血液 口紅 クレヨン 紅 茶
コーヒー 酒 類 朱 肉 ジュース
しょうゆ 植物油 ソース チョコレート
ドレッシング ファンデーション ベビーオイル
墨 汁 マヨネーズ ミートソース 油性ボールペン

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~ ココからは、『汚れ・シミの種類に応じた対処法をご説明します ~


油溶性の汚れ

 いきなり濃い濃度の溶剤を汚れにつけてしまうと、繊維が傷んでしまいますので始めに中性洗剤を使用して、効果が無ければベンジン等を使用する順番がおすすめです。

 べンジン、アルコール、マニキュアの除光液等を使用するのが効果的です。
(ベンジン、アルコール液等はお近くの薬局でお買い求めいただけます。)

 油成分を浮かし、その後中性洗剤を使用して汚れを吸い取ります。

 色素が残る場合、汚れた部分が白または白に近い色の素材であれば漂白により対処ができます。

チョコレート
アルコールを使用するのが効果的

植物油
ベンジンを使用し、一度乾燥させた後に中性洗剤を使用するのが効果的

ベビーオイル
口紅
汚れが付いたばかりなら、中性洗剤を混ぜたぬるま湯で落ちる
時間が経った場合はベンジンを使用するのが効果的

クレヨン
ティッシュ等で汚れを拭き取った後にベンジンを使用するのが効果的
色素が落ちない時は漂白剤の使用が有効な場合がある

油性ボールペン
ベンジンを使用するのが効果的だが、色素が残りやすい
色素が落ちない時は漂白剤の使用が有効な場合がある

ファンデーション
ティッシュ等で汚れを拭き取った後にベンジンを使用する
ベンジンが完全に乾いた後、酵素入り洗剤でさらに汚れを叩いて吸い取ると効果的

朱肉
ベンジンを使用するのが効果的。残った汚れはアルコールを使用して吸い取る


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水溶性の汚れ

 基本的には洗剤等を使用せず、水またはぬるま湯で処理することで汚れを浮かせて吸い取ります。(汚れの度合いによっては中性洗剤を使用)
 洗剤を使用せずに水だけで汚れが落ちるならばそれにこしたことはありません。
 繊維を傷めない方法として水を含ませて汚れを取り、効果が薄いようなら中性洗剤を使用する順番がおすすめです。

 色素が残る場合、汚れた部分が白または白に近い色の素材であれば漂白により対処ができます。

しょうゆ
つけてすぐならぬるま湯が有効
時間が経った場合は中性洗剤を使用

ソース
コーヒー
紅茶
酒類
基本的には中性洗剤だが、色素が残る物については漂白が有効

ジュース
天然果汁は色素が残るのでアルコールを使用して除去する必要がある


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~ その他特殊な汚れ ~


油溶性と水溶性の両方の性質をもつ汚れ

 食べ物の汚れの多くがこれにあたります。
 油溶性の汚れ、水溶性の汚れの順に取り除くのが基本です。

カレー
表面の汚れを水に濡らした布(タオル)でつまみとり、ベンジンを含ませた布(タオル)を汚れに当てて軽く叩いて汚れを移し取る。
その後、中性洗剤を薄めたものを使用して処置する。

ミートソース
マヨネーズ
ドレッシング

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熱を加えてはいけない汚れ

血液
早めに処理すれば水で落とせる
たんぱく質を多く含むため、熱いお湯を使用すると汚れが固まって取れなくなる
オキシドールを使用するのが効果的

牛乳
ベンジンを使用するのが効果的
たんぱく質が残ったままになっていると時間と共に黄ばみが現れる
一度乾燥させた後に、酵素入り洗剤(たんぱく質を分解します)で処理する


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不溶性の汚れ

文字通り、溶剤を使用しても溶けない汚れです。
それぞれ対応方法があります。


乾燥させた状態で目の粗いブラシ等で汚れをはたき、洗剤を使用して汚れを軽く叩いて吸い出す
落ちにくいときは中性洗剤の原液を使うと有効な場合がある

墨汁
汚れがついてしまったらすぐに落とさないと、完全に落とす事が難しくなる
漂白剤を使用しても完全には落ちなくなるので、もしも付いてしまったら、すぐに中性洗剤を使用して汚れを吸い取る

ガム
氷を当てるなどして冷やすと、ガムが固まるのではがし取る。
どうしても取れない部分にはウイスキーをつけて布をあてて軽く叩く。
(ウイスキーの成分がガムを溶かす)

カビ
基本的にはカビを落とすには漂白が必要
白または白に近い素材であれば効果が期待できるが、色柄物の場合は難しい。


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 これらの対処方法はあくまで一部をご紹介したにすぎません。
 また、記載してある対処方法は、「布ソファについた汚れに自宅でご自身で対処するには」という状況を想定しております。
 本来、完全に汚れを取るには汚れてしまった布を表裏両方から洗うなどの処置が必要ですが、ソファの場合は汚れた部分を本体から外して洗う事が難しい場合が多いと思われます。
 もしも対応に困った場合には無理にご自身で対応なさらずに、クリーニング等の専門知識をお持ちの方にご相談ください。

日常的なお手入れについては弊社ホームページ内、
「家具のお手入れ、お取扱い方法」 をご参照ください。






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